わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

ちょうどいい席を選びましょう

私の授業では,前に座りなさいという指示はしません.後ろの人から当てますとか,いうこともありません.
ただ,スクリーンの文字が見えなければ,重要な内容を見逃すおそれがありますので,なるべく前方に移ったほうがいいですよ.
とはいっても,前方は前方で,デメリットがあります.
それは,スクリーンを見て,あるいは私の顔を見て話を聞いてから,これはメモしとかなっと思って自分のノートに目をやるとき,首の上げ下げが,後方にいるときよりも,大きくなることです.
角度としては,後方なら10から20度くらいで済みますかね.前の2列目3列目の人は,40度,50度,いや60度になるでしょうか.
結局のところ,見やすさ聞きやすさ,記録のとりやすさ,そして,内容の理解のしやすさを基準に,自分にとってのベストポジションを見つけてください,ということですね.
私の話を聞くことで,満足してはいけません.資料に書いてあることをすべて,丸暗記すればいいというものでもありません.
資料のこまごました記述だけでなく,一次元的な音声系列となる私の話す内容も,うまく切り分け,そうしてできた一つ一つの情報の断片を,自分の頭の中で結びつけてください.
情報というのは,全体像を理解する,鍵となるものばかりではありません.その場限りの,取るに足りない情報も,あります.それらの見極めを行ってください.
そして,授業の中で新しい情報を,耳に目にしたとき,今までの自分の知識の構造の,どこに当てはめればいいかを考え,知識を強化していってください.
講義室の中で,あなたがベストポジションを見つけるように,あなたの頭の中でも,やって来た情報のための「ちょうどいい席」を探し,座らせてあげましょう!