わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

コンクールをしたら?

 「日常を強調する余り、子供たちの思考力をじっくり養うという視点が欠けているのではないか」。国語作文教育研究所の宮川俊彦所長は、こう批判する。
 小6の国語では、作家、小松左京氏の作品から釣り好きの宇宙人を主人公とした物語について、感想を書かせる問題があったが、宮川所長は「論理の基礎となる立脚点や文章の目的を明示したうえで感想を書かせていない」と指摘する。
 中3の国語では作家、太宰治について書いた架空の新聞を題材にした問題があったが、これについても「題材はいいが、文章を読めば回答できる設問ばかりが出題され、勉強ができる子供にとっては簡単すぎる」と手厳しい。
 文部科学省では「問題の全体的な難易度は変わっていない」としており、問題レベルが全体として変わっていないのも事実だ。問題形式も、前年度と変わらず大部分が選択式の問題だった。
 宮川所長は「もっと記述問題を増やして子供たちが結論にいたるまでのプロセスを分析するような問題を出題した方が、国語理解、言語理解が深まる」と話す。もちろん、全国学力テストは、複数年にわたる学力レベルの調査も重要な目的だけに、急に難易度を上げるわけにはいかない。ただ、専門家からは「実際に教師が教える際に、『活用』ばかりを重視する余り、難しい問題をじっくり考えることを教えないと、新指導要領は逆に、マイナスになりかねない」と危惧(きぐ)する声も上がっている。

当雑記のいつもの(普段からご覧の方には情報量の乏しい)ツッコミをしますと,「2007年度から今年度までの全国学力テストで,『複数年にわたる学力レベルの調査』が目的になったことはありません」です.
それはそれとして,毎年1回,全国で一斉に共通問題を解かせるのなら,その問題を公募するのはどうだろうか,なんて考えるようになりました.
もう少し具体化してみます.過去問は公開されているわけですから,その趣旨や難易度にあった問題文と解答・出題コンセプトを,投稿してもらいます.投稿者(応募者)は誰でもかまいません.学校や教室からは大歓迎.塾などでも,問題ないでしょう.採用となれば,翌年度の問題実施後に,投稿者の情報も公表し,その栄誉をたたえます.
募集に際して,投稿された問題文は全国学力テストだけでなく,データベース化してe-Learning教材に利用するかもしれないことを書いておけば,http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20100429/1272492476http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20100423/1271969911で取り上げた本の著者も大喜びでしょう.
というこんな妄想の元ネタを挙げておきます.今期の自分の授業では,「まとめ」の代わりに「まとめ問題」として,配付資料を参照すれば極めて簡単に解ける問題を出しています.先週の授業では「これまでのまとめ問題を参考にして,本日の授業内容をもとに問題文を作りなさい」と指示し,口頭で「良い問題は,試験で出すこともあります」を付け加えました.良問多数でした.もう一つの元ネタは,詰将棋パラダイスに代表される詰将棋の公募です.