「さきの子に,ミルクやるんかいな」
「やってや」
「いや,寝とんねんけど」
「起こしてええから」
「体は横向き気味で,脚は,ひっくり返っとんねんよな…」
「どしたん」
「足首を軽くつかんで…」
「(あとの子のミルクやりに集中する)」
「せっせっせ〜のよいよいよい♪」
「おっちゃらっかおっちゃらっかおっちゃらっかほい♪」
「あっと,泣いた」
「すぐ泣き止むよ」
「いや,『よいよいよい』のところで,こっちは腕を交差さして,くるんとこの子を,仰向けにしてみたんやが,勢い良すぎた」
「ミルクやったら,飲むと思うんやけど」
「ほいほい…お,こくこく飲むゎ」