わさっきhb

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3年生を迎えるための準備

本日,学科で3年生の研究室配属行事を行います.朝は各教員によるプレゼン,昼はオープンラボです.
その準備にあたり,研究室の学生にあれこれお願いを言っていると,それなりの分量になったので,一つの記事としてまとめることにしました.

基本方針

どういう学生に,我々の研究室に入ってほしいかについて,考えてみました.そりゃ,プログラミングその他の能力があって,コミュニケーションにも長けている人が,いいと言えばいいのですが,そんな高望みをするわけにもいきません.そして,研究室を選ぶ権利が,まずは3年生の側にあります.
といったわけで,次のことを,学生受け入れの基本方針,コンセプトにしたいと思っています.
「配属後,研究室の一員として充実した活動を送れること.」
別に,難しいこと,真新しいことを言っているわけではありません.あえていうなら,知識や能力よりも,意欲を重視したいというのは,まあそうなるでしょう.
そしてみなさんに,お願いしたいことがあります.オープンラボでの応対だとか,あるいは何らかの問い合わせが,3年生からあったときには,このことに即して,先輩として,サポートしてください.
すんませんがよろしく.

スライド作成・修正のアドバイス

オープンラボ実施にあたり,各自の研究内容を理解してもらえるよう,PowerPointファイルを作ってください.
いくつか注意事項です.*1

  • 研究テーマ名は,当日午前中に私が行う説明に記載し,読み上げる予定です.誤解されない範囲で,できるだけ字数を短くしてください.
  • 研究テーマ名は,「全文検索」といったジャンルではなく,修論・卒論のタイトルになるものを選んでください.それと,同じ研究グループの人(修士 + 卒研)は,相互に見比べてください.もし,卒研生のタイトルが,修士学生のそれよりも広い書き方になっていたら,調整を図ってください.
  • 「配属後,研究室の一員として充実した活動を送れること」という大枠を忘れないようにしましょう.そのもとで,見せるスライド,話すことが,「将来の自分」を3年生にイメージしやすくなるよう,内容を工夫してください.
  • 一通り書いたら,おそらく,「what」すなわち何をしている研究なのかについては,明記していると思います.完成度を上げるため,自分でチェック(推敲)する際には,「why」と「how」と「so what」に注意してください.
    • 「why」の例を挙げます:なぜそれを研究対象に選んだか/なぜそれを研究目的として設定したか/なぜそれを問題解決の手段として採用したか
    • 「how」の例を挙げます:システムの構成はどのようになっているか/今後はどのようなことをして何をするのか
    • 「so what」は「で,だから何?」の意味です.書いている文,載せている絵を見て,そんな反応を持たれる可能性がないか,見直してください.
  • 最初のスライドにフルネームを書いてください.しかし学生番号は書かないように.かわりに,学年を入れてください.3年生は何を見てどう判断するか,意識しましょう.

本棚整理

Before:

学生室のカドっこのことを,思い浮かべました.
何かというと,今回読み終えた本,多くの学生に,読んでもらいたいと思ったのです.
しかしそのためには,学生が手に取れるよう,この本を本棚に置く必要があります.
そして,学生室の角っこには,自分が持ち込んだ本が多数,「横積み」になっているのです.
月末の3年生配属希望者訪問の前に,本棚まわりを整理しないといけません.

白帯,茶帯,黒帯

After:

陣頭指揮をとってもらった4年生,そして手分けしてきれいにしてくれた学生に,感謝です!

*1:これは最初から設定したわけではありません.期限を決め,それまでに送ってくれたものを読んでいると,これをオープンラボで見せるといろいろ誤解を招くなあと感じました.少しでもその種の不具合を取り除けるよう,期限前にメールでアナウンスしたのが大部分です.