「しっかり食べてや」
「…あいよ」
「午後からは,しっかり子守りをしてもらうんやからね!」
「しっかり,しっかり,か」
「朝,寝ててんから」
「まあなあ.せやけど,お前らの寝間,寝心地ええなあ」
「そうなん」
「いやだから,俺も疲れたここで寝るって,寝さしてもろて,それでもときどき,目ぇは開くんやな」
「…」
「ほんで,あるときは,うえの子とさきの子が仲良ぉ座ってたり,あるときは,さきの子がティッシュを出しまくってたりやな」
「片付けてくれた?」
「ああ,可能な限りしたよ.んで次に目ぇ開いたらやな…」
「…」
「だぁれも,おらんねん.まあ,うえの子は,自由に階段,登り降りできるからええけど,さきの子はそうもいかんのんで,どこやどこやって見回したら…」
「どこなん?」
「俺の真ぁ後ろ,背中のところで,ころんっと寝とんねん.自分とおんなじように横になって,んで写真を手に持っとんねんで!」
「かいらしやん!」
「それがやな…『あたしはここで休むから,パパ,探さんといてね』って言うてるみたいでやな!」