わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

継続のために

本日は東京へ行き,情報知識学会主催の第17回情報学フォーラムに参加してきました.
10時開始には少し間に合わず.受付と,知っている方への挨拶のあと会場入りし,「震災の記憶・記録とアーカイブズ」と題した第I部で,お三方の講演を聞きました.
質疑の時間になり,ふと,「こうしてアーカイブ活動を行い,データやメタデータが蓄積されていくのはいいが,そういった情報は来年も,10年後も,50年後も残るのだろうか」という疑問が沸きおこりました.
とはいってもこれは,聞いた内容に対してあまりにも素朴な発想です.もし質問をするのなら,もっと表現を考えないと…と思ったところで,最初に指名を受けた方*1が,プロジェクトや事業の「継続」についてどう考えているのかと,質問を投げかけました.なるほど!
自分の質問シンキングタイムを終え,各講演者の回答を書いていきました.なのですが,最初の河合美穂氏(国立国会図書館)については,いい記録が残せませんでした.
2番目の宮本聖二氏(NHK)は,東日本震災アーカイブの前に関わっていた,戦争証言アーカイブズがどうなったかを述べたのち,「アップデートと予算獲得の必要性」「アクセスしてもらう努力」を挙げていました.
3番目の岡本真氏(アカデミック・リソース・ガイド株式会社,saveMLAK プロジェクトリーダー)は,持続可能な事業運営のため,二次利用しやすくすること,そこに壁があると利用されなくなることを,力強くおっしゃっていました*2
自分はというと…継続した運用を意識しないといけないものが,4種類あります.研究と,教育と,ブログと,プライベートです.
研究で収集したり頂戴したりしたデータについては,漏洩に注意しつつ,論文に取りまとめながら,公開の方向性を模索していくべきなのでしょう.
教育すなわち授業のコンテンツは,大部分が自作なので,公開で障害のあるものはあまりありません.その分,過去にも目を向けた活用を,できるようにしたいところです.具体的には,去年と今年だけでなく,授業担当初年度からの内容の比較参照です.
ブログは4つのうち,一番うまいこと継続できているかなと思います.文章,プログラムコード,図や画像,そして数式が,いいバランスでアウトプットできています.アクセス数とはてブ数のアップを,ささやかな楽しみとしています.
プライベートについて,1か月くらい前から,うえの子が朝6時前後に起きて,A4のコピー用紙を使って「おえかき」するようになりました.何を描いたかを説明して出来上がりに満足し,ママのほうへ戻ったところで,こちらは小さく日付を入れ,アナログコンテンツのアーカイブ,というかファイリングをしています.そんなこんなで,うえの子は明日,4歳の誕生日を迎えます.

*1:最初に挙手された方は別にいて,自分の間近でした.質問できたのは4番目でした.質問の4人中3人が女性だったほか,この種の学会行事にしては,参加者の女性比率も高かったように思います.

*2:聞いた瞬間は正直なところ,「この方,情報強者なんだなあ」と思いました.昼食中に一人で考えてみたのですが,二次利用に際する問題(承諾をした人の意に反する利用など)については,それに対処することを,情報の保持者・運用者が保証することまで含めた上での,「二次利用」なのだろうなと思うに至りました.