「あ…ママか,おはようございますおはようございます」
「なにそれ」
「いや,すえの子,だっこしてるやんか」
「せやけど」
「んでな,2人おったら,朝の挨拶も2人分になってまうねん*1」
「へんなの.ちょっとこの子,見といてくれる?」
「ええけど,何かするんか?」
「ネット使うねん.昨日,じいじが低血糖症て言うてたんで」
「はぁ.すえの子よ,おいでおいで.さっそく,テーブルの鉛筆を持ちおったか」
「これ,やってみぃひん?」
「何やなんや」
「ダイエットやねんけど」
「あれ,俺のことかいな」
「来てきて」
「んん…ベルタ酵素?」
「高こないで」
「うーむ,こういうのはちょっと」
「痩せとかんと,これからが大事やねんから」
「まあせやねんけどなあ…おっと,すえの子が出てった.あかんってば」
「ひぃ,この子,まだ,だぁれもおらん1階に,行きたがるんよな」
「元気やでこの子」
「そうは言うても,1階に置いとくわけも,階段周辺で遊ばしとくわけにも,いかんからな」
「試してみてや,ベルタ酵素」
「またそれかいな.うーん,すえの子をだっこして1日10回くらい,1階と2階を往復してたら,ええんとちゃうか」
「それとこれとは別!」
「へいへい…」
*1:中学のとき,女子の何だったかの部が,先輩を見たら挨拶するのだけど,n人いたらその場でn回,後輩は挨拶をする(頭を下げる)というルールでした.