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都算研の平成26年度の学力実態調査

ある調べ物をしていて,東京都算数教育研究会(都算研)にアクセスしたら,平成26年度実施の学力実態調査に不備があったというお知らせに始まり,Excel形式の集計用紙や,PDF形式の各学年の問題用紙が,誰でもダウンロードできる状態になっていました.
例年,年度末に実施され,その年の10月に,正答率・誤答率・分析と合わせて,問題文が公表されていました.早い公表に驚きつつも,ダウンロードし,ざっと目を通しました.
平成24年度実施分*1と比べて,たしかに,第2学年では大問3と大問4が入れ替わっていました.平成24年度実施分では,大問7として,色をぬったところが2分の1になるのを選ぶ出題があり,平成26年度ではなくなっています.ここからは推測ですが,大問7つでぎゅうぎゅう詰めだったのを,6つでゆったりレイアウトさせ,問題文の番号は振り直したけれども,集計用紙に反映させるのを忘れたと考えられます.
そこ以外で,2年間離れた実態調査の出題内容に,大きな違いはなさそうです.2年のかけ算の文章題は,「子どもが 3人 います。みかんを 1人に 4こずつ ふくろに 入れて くばります。くばる みかんは ぜんぶで 何こ いるか かんがえます。」で,(1)は問題に合う図の選択,(2)は立式で,集計は「(1)(2)完答」「(1)のみ正答」「(2)のみ正答」「上記以外の誤答・無答」に分けて行うとなっています.出題のねらいが「乗数、被乗数の関係を考えて立式することができる」であり,(2)の正答について「4×3」「4×3=12」「4+4+4」「4+4+4=12」を例示しており,「3×4」が入っていないのは,集計者向けにはそこまで細かく書くのだなとも思いました.
第3学年・第4学年で,式に合う文章題を選ばせる中に,基準量が後に示された問題が入っていることや,第6学年の分数のかけ算の文章題で,3\times\frac34が正答,\frac34\times3が誤答なのも,変更ありません.
2番目に大きな違いは,第1学年大問6の選択肢③でしょうか.数の関係はそのままで,文章と挿絵が変わっています.人物名と敬称は,「けんじくん」から「けんじさん」になっています.

Q: 「調べ物」って,何ですか?

https://twitter.com/tsatie/status/612972407859617793*2について,都算研の「量と計測 図形」の学力実態調査に類題があるかなと思ったのでした.見つかりませんでした.

*1:http://tosanken.main.jp/data/H25/happyou/20131018-7.pdf

*2:個人的な認識は,合同な図形なのが既知であるか,それを証明しようとする際,対応する辺は,対応する順に書かないとバツになり得るな,といったところです.「辺BCと同じ長さの辺はどれですか」だったら,EHでもHEでもかまわないはずです.http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20130705/1372964071の最後に,メモしてありました.