わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

大学教育・研究室指導のこれから

今年の展望,加えてこれから10年間どうなるか,どうしようかといったことについて,書いてみます.
研究室活動に絞ってみると,一人の名前で研究室を運営するようになってから,まあなんとか,それでもうまいこと,やっていけていると思っています.他の先生方からのアドバイスや,もう一つの研究室の学生さんとの連携があってのことですが,それに加えて

  • 学生が,教員のいないところで努力をしていること.
  • 学生と教員との対話を通じて,ともに研究内容を磨き上げ,スキル向上を図っていること.

を,気がつく主な要因として,各学生(プラス私)の研究成果が,成り立っています.授業についても,レポートや試験,それと成績には加味しませんが小テストの答案から,十分な努力の跡を知ることができます.
これらのことについて,今在籍している学生は安泰なのですが,2010年代の終わりまで,維持できるかどうかについては,断言できません.
これまで以上に,各学生が研究室で研究その他の活動をすることの意義と,研究達成までに何をしなければならないかの検討・検証について,それぞれの学生と意識を共有していかないといけません.授業なら,受講する科目で「学ぶこと」と「合格する(単位を修得する)こと」の意義,そしてそのためにすべきことと,読み替えられますね.
研究テーマは数年単位で発生し,そして対象から離れます.それでも共通する,議論の方法や,「実になる研究」の選び方・実らせ方というのは,きっとあるのでしょうが,まだそれを自ら体得するまでに至っていません.
それと別に,計算機を使用することは,決してなくならないでしょう.新しいデバイスや画期的なソフトウェアが出現していますが,キーボードとマウスによるインタフェースは,今後も継続となりそうです.
そこで,計算機利用技術の発展と継承のために,次の2点を構想しています.

  • 自分が研究と計算機使用を楽しみ,その楽しさを学生に伝えること.
  • 学生が使う便利なソフトウェアやコマンド,道具を知るよう努めること.

構想といっても,今回新たに考えたというものではなく,これまでも努めていたことです.そしてこれを新年の,そして2010年代の抱負として明示し,活動し,ときどき見直したいと,思っています.