- 作者: 相馬一彦,早勢裕明
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2011/04/01
- メディア: 単行本
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提案する授業の進め方として,次の図が明快です(p.37).
といったところで問題です(p.85).
文字にしておきます.
問題43
12このクッキーを絵のように分けました。
式にあらわすと,どちらが正しいでしょうか。
ア 12÷4
イ 12÷3
あれ? これって,等分除と包含除の話で,どっちも正解じゃないのと思われた方,いらっしゃいます?
実は私もそうなんです.んで重要なところを抜粋します.
(2) どちらが正しいか予想させると,「アが正しい」,「イが正しい」,「どちらも正しい」に分かれる。
(5) それぞれの考えを説明し合う中で,次の①,②に注目させ,それぞれの割り算の意味の違い(アは等分除,イは包含除であること)を確認する。
①●(クッキー)の置く手順の違い。
②「○人に分ける」や「○個ずつ分ける」など,分け方の違い。
(6) 教科書を用いて「わり算は,同じ絵でも式が違う場合がある」ことをまとめる。
というわけで,「どちらが正しい」→「どちらも正解」の授業でした.試験の多肢選択式問題で出すと,叱られますね.
次のページをめくると,「かけ算の順序」の3年向けバージョンが現れました.
問題44
「リボンの長さを5倍すると30mになります。リボンの長さは□mです。」
このことを表している正しい式は,どれでしょうか。
ア 30×5=□
イ 5×□=30
ウ □×5=30
(p.86)
第3学年の数量関係で,「□を使ったかけ算」の問題と授業例です.これはウを意図しているのですよね.読み進めますか…
①アの式は,「×5」という「5倍すると」の部分は正しい式になっているが,「30mのリボン」を5倍してしまっているのでおかしい。
②イの式は,5mのリボンを□倍することになってしまうからおかしい。
③ウの式は,「□mのリボン」を5倍したら30mになるのだから正しい。
(リリース:Wed Nov 7 06:20:05 2012ごろ)