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「知識・芸術・文化情報学研究会」を振り返る

 学会誌が届きました.寄稿した『「知識・芸術・文化情報学研究会」を振り返る』も,入っていました.
 研究会の目的と共催団体,第1回から第7回*1までの開催日と発表件数,予稿集を発行しない事情*2,当研究室からの学生の参加について並べたのち,最後の段落が,この研究会の運営を通じて自分なりに学んだことでした.以下に載せておきます.

 学内でも,博士前期課程の学生が順番に研究の進捗を報告してディスカッションをする場がある.学生の発表頻度はおおむね半年に1回であり,発表内容に対して点数が付けられ,進度の思わしくない学生には教員間で(本人のいないところで)意見交換がなされる.したがって大学(卒業研究および修士研究)においては,学術成果よりも,学生の「頑張り」を重視することになる.それに対してこの研究会では,点数や順位を付けたりすることはない.それでも,興味深い発表と,発表の仕方にさらなる努力が必要な発表を知ることができる.それはシステム構築や定量評価といった,問題解決における本人の努力量よりもむしろ,手がけるテーマの魅力,もしくは解決すべき問題がどのようなものであるかについて,発表開始の数分で,適切に話せているかどうかにかかっているように思われる.

*1:投稿したのが昨年10月末だったため,今年1月開催の第8回のことは書けませんでした.

*2:https://takehikom.hateblo.jp/entry/20150208/1423345779