- 作者: 広田照幸
- 出版社/メーカー: 時事通信出版局
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: 単行本
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教育論について,気楽に読むことのできた本です.
さっそくですが,メモしたページをリストにします.
- 教育効果と成果との時間的なずれ/過剰な修辞で教育を語る(p.11); 工学と教育の違い
- 学ばせる=大人の勝手な夢を,いくらでも盛り込めてしまう/「学ばせる」のバリエーション(p.29)
- 教育改革は,バラ色の結果にも,最悪の結果にもならない(pp.50-52)
- 日本の教員の仕事はチームワーク(pp.72-74)
- 学校現場を無視した「エイリアン議論」(pp.83-85)
- さまざまな善意,さまざまな「良い教育」(pp.98-99)
- PDCAは統制の手段(pp.116-17); 図解のすすめ,全国学力テストへの批判
- 環境問題と,子どもの視線(pp.118-120); 子どもとの対話,大人との対話
- 「広い世界」/教師への3つのアドバイス(pp.147-149)
- 『魁!クロマティ高校』を読む著者(p.184)
- 教育の未来を見通すための水晶玉(なんてものはない)(pp.204-205)
- トンデモ小中学校の危険性(pp.237-238)
気軽に読めたし,笑いどころもあったし,後で参照したいページもそれなりに出せたのですが,「このページがおもしろいよね〜」「やっぱここだよね〜」と,他の読者と楽しさを共有するのがちと難しい本だなあとも感じました.
著者の『日本人のしつけは衰退したか (講談社現代新書)』は,読んだ覚えがあります.子どもが農作業後に,手を洗わなかったのは叱らないが,鍬を洗わないのは叱った,というエピソードを思い出します.もう12年も前の本だったのですか.