バスに乗り,iPhoneでドラクエウォークの画面を表示させました.
電池残量がほとんどありません.
昨夜充電したときに,差し込みが不十分だったか…
ともあれiPhoneをリュックサックのサイドポケットに入れ,代わりに,前に購入していたけれど,電車・バスの中でも,自宅でも,読むことができていなかった本を,手に取りました.
子どもの算数,なんでそうなる? (岩波科学ライブラリー 302)
- 作者:谷口 隆
- 発売日: 2021/03/19
- メディア: 単行本
第7話(かけ算の順序・かけ算の種類)と,付録(第7話の補足)を,読んでいきました.
付録の「線形写像」やテンソル積の記号で,連想する本があります.小島順『線型代数』です.
第7章では,「複比例」が,多く出現するように感じました.個人的に取りまとめたのは2013年だっけと思いながら,いま検索*1してみると,2012年(複比例~文献から)でした.算数教科書に載っている複比例といえば,災害時の備えの話で,一つ前の教科書の抜粋は,防災教育(備蓄計画)の複比例関係 - かけ算の順序の昔話を経由して読めます.「移動距離は,速さと時間の双方に比例する」(p.97)については,『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説算数編』の第6学年の数学的活動に書かれた,「(長さ)と(速さ)が比例しているとも,(長さ)と(時間)が比例しているとも考えられます。」が重なります.
「3×0.2」(p.89)といったら,乗数効果の紀要論文です.(http://doi.org/10.24727/00027661からPDFファイルがダウンロードできます).課題2の「かけ算なのに,答えがもとの3より小さくなっちゃった。なんか変な感じだなあ」の件です.
第7話の先頭に戻って,「かけ算の種類」というタイトルから,さまざまな種類のかけ算が理論的にも実用上も,学校教育においても,そして親子の対話*2にもあるんだよというのを,含んでいるように感じました.さまざまな種類のかけ算,となると[isbn:1593115989]のGreerによる章で,章題は"Multiplication and Division as Models of Situations"でした.
*1:これ以降,本記事では,自作記事を含めいろいろな情報へのリンクを付けています.物事を多方面から眺めて,「かけ算」というものについて理解(ここでは復習)を試みました.本の作者が調べもしないことを自分は知っているんだという,披露の場には,ならないよう努めています.
*2:かけ算で,自分が子どもと対話したのは:https://takehikom.hateblo.jp/entry/20190107/1546868348