- x = 1は何をする文か
- 繰返しで知っておくとよいこと
- 走査と操作について,知っておくとよいこと
- 先進的な機能を使用した答案について
- 出力か,結果か,実行結果か,出力結果か
- Pythonのタプルとリストの違いについて
- Pythonの,リストのリストのインデントについて
- 資料の補足(と,昔話)
- 変数名はNかnか
- macOS + UTM + Debian: (1) UTMのすすめ
- macOS + UTM + Debian: (2) ダウンロードするファイルは
- macOS + UTM + Debian: (3) インストールしよう
- macOS + UTM + Debian: (4) ログイン後にすること
- VirtualBoxでゲストOSの画面解像度を変えるには
- 授業が終わったら,ゲストOSはシャットダウンしましょう
きりぬき
「xに1を入力する」というのは,今回挙げる中で一番,おすすめしません.「x = 1」という文では,「入力」という行為をしないからです.(略)「入力する」の主語にも注意しましょう.プログラムを実行するとき,「入力する」のは基本的に,値を与える者,要は「人間」なのです.「x = 1」を実行するときに,人間は関わりません.
x = 1は何をする文か
- Pythonで複素数を表すときの「j」とは,区別されます.「j」だけを書くと,これは変数名です.数学で言う(実部が0,虚部が1の複素数)を表すには,「1j」または「1.0j」と書きます.中1数学の文字式のところで,「1はいちいち書かない」と教わったかもしれませんが,ここは「いちいち書く」必要があります.
繰返しで知っておくとよいこと
- 素朴な2分探索(解は2と3の間 ⇒ 解は2と2.5の間 ⇒ 解は2と2.25の間 ⇒ 解は2.125と2.25の間 ⇒ …)で求めるよりも,ニュートン法は,少ない繰返し回数で,真の解に近づきます.このことを「収束が速い」といいます(もとは数学(解析学)の言い方ですが,プログラミングでも使われます).
先進的な機能を使用した答案について
- 授業でまだ取り上げていないPythonの書式や機能(リスト,辞書型,f文字列,関数・メソッド)を使用した答案について,課題で使用不可と明示されている場合を除き,使用することで,ただちに減点とすることは(加点とすることも)ありませんが,それらを含むプログラムに対しても剽窃チェックを行っています.資料で提示されている内容やヒントで解決できないかをよく考え,どうしてもできないと思ったときに限って,高度な機能を使うようにしましょう.
SVGはWeb技術の一つとして生まれたベクタ型の2次元画像フォーマットです.上のリンクで,SVGの解説と画像例を見た人は,動画,3D画像,また2次元の中でもDALL-EやChatGPT-4に問い合わせて生成する画像などと比べて,「単純すぎる」と感じたかもしれませんが,その単純さゆえに,面白く,実用的と言えます.データ量を小さくしながら,他と識別できる「絵」を創作するというのは,ニッチ(万人受けしない)かもしれないけれど,これもまた,コンピュータを使った楽しみと言えるのです.
資料の補足(と,昔話)
じゃんけんのプログラムについて,一番に動作確認を終えた2人の学生の会話が,聞こえてきました.送信者から受信者に,G・C・Pのいずれか(に対応する数値)を送って勝敗を表示するのは,受信者だけで,送信者にも表示できないとおかしいというのです.
micro:bitでじゃんけんもかえるも2回目
テーブルで,盛り上がりを見せた(というか声が大きくなった)ので,後ろから控えめに口出しをしました.送信者が勝敗を判定するには,受信者から送ってもらわないといけないけど,3人で同じ無線の番号にしていたら,受信者2人から値がやって来て,大変なことになるよ,と.
他の人にやってもらう状況では,「Ctrl」の呼称は「シーティーアールエル」「コントロール」のどちらがよいのか,「+」については,などを,その場で決めて伝える*1必要があり,相手に合わせて変更することも,必要となるかもしれません.
なぜ大学でキーボードショートカットを学ぶのか
*1: 「Ctrl」のキーに不慣れと思われる人には,「ここに,シーティーアールエルって書かれたキーがあるでしょ,これを押しながらAを押したら,全部選択になるんです」と言うのが一例です.分かっている人どうしなら「コントロールエー」で済みます.