食べ物の恨みは恐ろしい
きりぬき
「PCに向かって仕事してたらな.遠くから,音が聞こえてくるんや.ぴた,ぴた,ぴた…と」
食べ物の恨みは恐ろしい~午後2時の来訪者
「何それパパ怪談?」
「階段を上がる音やな.んで,物音がせんようになったなと思ってたら,10秒ほどして…」
「…」
「…」
「ドアがガチャっと開いてな,『たけちゃん,メロン切ったんで,食べてなぁ』って,おばあちゃんや!」
「数えるで.….10切れや!」
食べ物の恨みは恐ろしい~ハマチの刺身
「ほな,さきの子とあとの子は3切れずつ,パパとママは2切れずつにするか」
「やったぁ! じゃあこの,いちばん大きいの,もらうよ!(箸を差し出す)」
「あかんよ…3切れやったら,小さめのにしなさい.パパとママは,大きめの,2切れずつね.食べる前に,分けといてくれる?」
「まあな.そいでみんな残さんと食べてやな,ごちそうさん…って言おうとしたときにな,パパの,お肉が乗ってたお皿の上にな,まだ,肉あんねん」
他人の不幸は蜜の味~一筋の焼肉
「焼けやんかったん?」
「ちゃうねん.むっちゃちっちゃいねん.(右手の親指と人差し指をくっつけて)毛糸1本くらいの太さで,長さ,2cmくらいやったかな」
さきの子をかいくぐって,あとの子が,こちらに近づいてきました.そして,黒の天板の上の,赤い食材に,いち早く気づきました.
上を下への大騒ぎ~辛子明太子
上部のラップが縦方向に切られ,中身が取られていくのに,時間はかかりませんでした.あとの子とさきの子が競うように,大きめのを1切れずつ,取っていきました.騒ぎを聞きつけたのか,すえの子も入ってきまして,小さめのを2切れ,つまんでいました.
パックの上は,白で濡れたトレーマットだけになりました.すっからかんです.
まいいや.ビール缶を開けて,テレビをつけると,あとの子がリモコンを奪って,ネット動画に切り替えました.