わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

大学

10月の予定

「あー,時間が足らん」 「どしたん」 「来週から後期授業や」

「アカデミア」で連想するもの

私は上野教授が三カ国語を話すのを知っている.英語と,大学で話す日本語と,一般向けに話す日本語.え? なにそれ? と思わないでいただきたい. この日本語がまた,ドイツ語とスワヒリ語ぐらい違う.教室での, 「オポチュニティ・コストで考えた場合,ア…

入試問題の作り方使い方

高大接続関係のパラダイム転換と再構築 (高等教育ライブラリ)作者: 東北大学高等教育開発推進センター出版社/メーカー: 東北大学出版会発売日: 2011/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る「東北大学高等教育開発推進…

中村哲先生のこと

昼、新しくできた中村研(知能コミュニケーション講座)にご挨拶。広くていいな〜。いま自分が NAIST の自然言語処理系の入学を検討しているなら、ここは間違いなく候補として回る講座であろう。 挨拶がてら、大きな研究プロジェクトの回し方を中村先生から教…

健全なキャンパスライフを送るためのアドバイス

新学期を前に,新入生向けにどんなアドバイスができるか,ひとりブレストをしました.

「〜は,間違っている」ではなく

授業(講義よりはむしろ演習)や研究室で,見聞きしたり,口に出したりしたことのうち,何割かが,その言葉遣いのせいで,学生や他の先生にうまく伝わっていなかったかなと反省しています. より伝わりやすくするための表現を,いくつか考えてみました. 誰…

研究者の段位,大学教育の慣性の法則

はてブでときどき,「自分が学生のときに読みたかった」といったコメントが書かれていることがあります*1.今回取り上げるのは,「自分が教員になる前に読みたかった」と,強く感動した本です.大学教員準備講座 (高等教育シリーズ)作者: 夏目達也,近田政博,…

アメリカ式とイギリス式のディスカッション

昨日付朝日新聞夕刊*1の3版5面,「私の収穫」より.オックスフォード大学の苅谷剛彦教授によるエッセイです. 20代後半にアメリカの大学院に留学した私にとって,長い間,海外での教育・研究の拠点といえばアメリカだった.自分自身の学問の流儀はアメリカで…

大学教員の見方・見られ方

大学教員 vs 企業人 大学教員が,企業の人の書いた文章を読むと,重要な点が書かれておらず,文を単位にして見ても,主語と述語の対応がとれていないだとか,接続詞の使い方がおかしいだとが気になってしょうがない. もしかしたら逆に, 企業の人が,大学教…

2次の数学とセンターの英語

工学系の学部学科に入りたいと,勉強をしている,受験生へ. 各大学が,多彩な入試方法を実施しています.私の学科であれば,以下のものがあります*1. 一般入試・前期日程 一般入試・後期日程 推薦入試 私費外国人留学生特別入試 第3年次編入学の推薦 第3年…

万年筆で推薦文

昨日のモーニング,「天才柳沢教授の生活」は,名作の一つに挙げて良さそうな内容でした.柳沢教授の,妻への率直な発言(そして神様=読者の視点からは失言)から始まるどたばたに,過去にも何度か出ていた吉田助教授もとい吉田准教授が加わります.万年筆…

「時限」の意味で「コマ」は使いたくない

私が所属する学部では,1日の授業の時間は, 第1時限は9:10〜10:40 第2時限は10:50〜12:20 第3時限は13:10〜14:40 第4時限は14:50〜16:20 第5時限は16:30〜18:00 と区切られています.「私が所属する大学」でないのは,経済学部の夜間主コースが今もあるかは…

新入生のみなさんへ

関空10時発の飛行機に乗り,アムステルダム・バルセロナを経由して,スペインのバレンシアというところへ行きます.帰国は1週間後の予定です. 明日の学科ガイダンスで,新入生に向けた挨拶ができないので,ここでします.

教員採用おめでとう!

ようやく新年度になったので公表しますが、4月1日付けで奈良先端科学技術大学院大学助教(情報科学研究科)に採用されました。「小町はどこに行くのだ」という問い合わせがここしばらく相次いでいたので、おおっぴらに書くことができてほっとしています。 4月1…

入学祝いにノートPC

合格が決まったみなさん,後期試験の合否がまだだけど,もし落ちても滑り止めの大学に入る予定のみなさんへ. 3月のうちに,入学祝いにノートPCを買ってもらい,使いこなしましょう! 目次 購入の方針 購入の前に 製品を知る 余談:「スペック」って? 購入…

アウトプットの仕方に問題はないか?

4日と5日に科学者・技術者のための英語論文の書き方―国際的に通用する論文を書く秘訣を読み、気になったところや今後の論文指導で使えそうなところを抜書きしてTwitterに投げていた。 勤務時間中の自己研鑽のための読書は避けるべき? - 発声練習 next49さん…

学生時代を振り返ることの難しさ

大学院生物語作者: 伊良林正哉出版社/メーカー: 文芸社発売日: 2008/06メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 102回この商品を含むブログ (12件) を見る分子生物学研究所で研究員をしている伊良林(著者と同じ姓)の視点で,他の大学から博士課程相当の学生を…

助教を分かってもらうには

お父さん「いやいや、その年でじょきょうなら大したもんだ。だったら、次は教授か〜」 (略) そう、お父さんは、「助教」=「助教授」だと思ってしまっていたらしいです。 大学教員の日常・非日常:言い出せなかったこと あれ,大変でございましたね. 助教を…

Scientists or Engineers?

「理工系離れ」が経済力を奪う 日経プレミアシリーズ作者: 今野浩出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2009/04/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (17件) を見る

大学教授という仕事〜How To Become A Professor

大学教授という仕事作者: 杉原厚吉出版社/メーカー: 水曜社発売日: 2010/01/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 139回この商品を含むブログ (22件) を見る今週火曜日に大阪へ行く用事があり,帰りに書店の教育関係の棚で見かけて購入し…

続・大学院

大学院の残りのトピックです. 短期修了 マスターコースの標準修業年限は,2年で,ドクターコースの標準修業年限は,3年です.それより長く在籍すれば,留年です. 逆に,それより在学期間が短くて,しかも退学ではなく修了するというケースもあります.これ…

大学院

自分の見聞きする範囲で,大学院に関する情報や表記を整理してみました. マスターコース 大学を卒業して「進学」すると,2年間かけて,(大学のときと同じように)講義を受けて専門知識を学び,研究を行って最終的に修士論文を完成させます. この2年間の学…

新入生に,4年間かけて,やってほしいこと

入学前のみなさんへ. 合格おめでとうございます.大学生になると,生活が一変します.私は,塾の生徒だったところに,講師として働かせてほしいと塾長にお願いして認められ,その塾としてまた通うことになりました.そういえば父が脚立から落ちて腰の骨を折…

NAISTからWADAIへ

http://d.hatena.ne.jp/keiko-te/20090308/p1 マスターコース修了おめでとうございます.他大学へ進学とのことで,さらなる活躍を期待したいと思います. これを書いている私の経歴はというと,NAISTの1期生*1として,先生方*2に苦労をかけながら,博士の学…

機能別分化について

先月末,学内で,国立大学法人の第2期中期目標の策定に関連して,「機能別分化」という言葉を知りました. 各大学の位置づけを語ったり知ったりする際のキーワードと言えそうです. Googleで,少し調べてみました.

無力感

昨日は,3年生の配属が決定しましたし,前期修了の2人が学位記を受け取ってから研究室にあいさつに来ました.ゆく人くる人と言いますか. 本日の日記のタイトルは「無力感」となっていますが,3年生については無力感はなく,それどころか大いに期待していま…

猫びっくり俺びっくり

金曜日のことです. バスを降りて階段を登り,左に曲がってメインストリートを歩いて,シス工の建物の50mほど手前で,イヤホンを取ってかばんに入れようとしたのですが. イヤホンとプレーヤに気がいってて,足元に猫がいるのに気づかず,いやこっちに近づい…

卒業記念に万年筆と三色ペンをいただく

昨日は卒業式でした.研究室も,午前中は静かで,午後は賑やかでした. それで,教員がみないるときに,大学院生の一人が「先生,すみませんが,一列になってください」と言い出すので,並んでみますと,学生も,教員一人に一人ずつ向かい合う形になり,「こ…

大学ランキングに一喜一憂,そして足元をすくわれた

『ニッポンの大学』は,末尾の内田樹氏の解説と,著者による「おわりに」をいつ読むかによって,読後感が変わってくるのではないかと考えます.私は,これらは最後に読みまして,大学名が載っているとか載っていないとかで浮ついてはいけないぞと痛感しまし…

4月は案外,忙しい

来月は,これまでの4月以上に,忙しくなりそうです. 学会発表(予稿作成),授業,各種ゼミ…. といっても,最優先は,今週水曜日の総合大会発表です.もう1件,今週締切の仕事をこなして,あとは半々くらいの割合で,今年度の仕事の整理と,新年度の準備をし…